時には気になるビジネスホテルに泊まりに行ってみる


時間に追われ、その日のノルマをこなすことばかりを考えて客室清掃をしているのが通常の毎日だと思います。当然です。ノルマをこなせないと3ヵ月後に時給アップどころか解雇になる可能性もあるかもしれませんから。

私が客室清掃デビューしたホテルでは、ノルマを達成する一応の目安が3ヶ月と設定されていて、毎日必死で客室清掃をするしかないと躍起になっていました。そのせいか気持ちに余裕が持てず、とにかくノルマの13部屋を終えることだけが目的となっていました。でも、それではだめなんですね。仮になんとかノルマを達成できたとしても、その時は、達成できたことに対して大変うれしく思えますが、その後の目的が無くなって、客室清掃を続けていくモチベーションが下がってしまうと考えられます。
また、なかなかノルマを達成できずにモチベーションが下がってしまうことも考えられます。

そんな時は、あなたの気になっているビジネスホテル、または一度泊まってみたいと思っているビジネスホテルに一晩だけ泊まりに行ってみることをお薦めします。忙しい毎日を送っていることと思われますが、翌日が休みという日に、仕事が終わってからビジネスホテルに泊まりに行きましょう。

ホテルに着いて、鍵(またはカードキー)を受け取り、部屋に入ったら、まず荷物を置いてフーッと一息ついてから、客室の中を隅々まで見て回りましょう。バスルーム、ベッド、デスク周りと細かくチェックしましょう。
バスルームに髪の毛が落ちていないし、ベッドは綺麗に組んである、デスク周りはスッキリしている。
「あ〜落ち着くな〜、こんなに落ち着くのは客室清掃の方が綺麗に清掃してくれているおかげ」と感じるかもしれません。あなたも客室を綺麗に清掃して宿泊客に落ち着いて泊まってもらいたいと思うでしょう。

または、バスルームに髪の毛が落ちている、ベッドヘッドあたりに埃がある、デスクの鏡の上にも埃が積もっている、「あ〜落ち着かない、せっかく泊まりに来ても清掃がきちんとしていないとスッキリしないな〜。」やっぱり客室清掃の仕事をするんだったら、宿泊客にこんな思いをさせたくないと思うかもしれません。

そして、一通り客室を見終わったら、コンビニなどで買った夕飯を食べて、バスルームでゆっくりお湯に浸かってみましょう。その日の清掃でかいたたっぷりの汗を洗い流しましょう。そして、ベッドでぐっすりと眠りましょう。

翌朝、チェックアウトする前に、一晩泊まって汚れた部屋をそのままにして帰れますか?きっとあなたはそのままでは帰れないと思うのです。あなたは毎日必死で客室を清掃する仕事をしています。
リネン類を一まとめにしたり、昨夜食べた夕飯のゴミやペットボトルなどはちゃんと袋に入れてゴミ箱の近くに置いたり、ベッドのシーツを剥いでまとめておりたり、ある程度清掃をし易くして帰っていくのではないでしょうか。

ビジネスホテルに泊まってみると、宿泊客の気持ちもわかるし、もちろん清掃する人の気持ちもわかるのです。
また明日から頑張って清掃しようという前向きな気持ちが湧いてくるはずです。ビジネスホテルの客室清掃という仕事の大切さを実感するはずです。

そして、ノルマを追いかけるだけではなく、気持ちよく泊まれる部屋にするようにしようと思いましょう。ビジネスホテルの客室清掃という仕事の大切さを実感し、この仕事に誇りを感じられるようになるはずです。
ノルマ、ノルマと急かされる毎日ですが、時には別の角度からこの仕事を見て、気持ちを一新させて下さい。
漠然とした表現ですが、ビジネスホテルの客室清掃を続けていく上で、その気持ちがとても大切なんです。