経理事務員


この仕事は、今までの転職人生の中で一番長く続けた仕事です。
どうして長く続けたかというと、やはり、正社員で収入が多く安定しているからでしょう。遣り甲斐も大事でしたが、収入が安定していないと、二人の子供たちに惨めな思いをさせてしまうと思い、会社を何回か替えたことはありましたが、経理の仕事を17〜18年は続けています。会計事務所時代を含めれば20年はこの経理の仕事をしてきたのです。

経理の仕事は、
自分には確かに向いているし、経理の仕事をしている時にはボーナスがちゃんともらえて、経済的にも安定していましたから、精神的にも余裕がありました。年収700万円近くの時もありました。
それでもやはり、「何か違う」という感情がいつも付いて回りました。何か違うと感じても、求めているものが何か判らないのなら、今している仕事を続けるべきなのです。そう思えば、今までこんなに悩んだりしなかったのですが、そう思えないのが自分でした。

経理の仕事は、その会社によっても仕事の範囲は違うと思いますが、基本的なことは同じです。
会社の取引を全て仕訳で表して、それを会計ソフトに入力する。そして、試算表を作る。その試算表を元に会社の課税所得や税金を算出する。
また、毎月支払うべきものを集計して支払い、請求したものに対する入金がきちんと入金されているかを確認するのも経理の仕事です。
私の場合は、この経理の仕事に加えて、小さな会社でしたので、社会保険や雇用保険の手続きとか、人事関係の仕事、新採用の面接なども受け持っていました。

受け持っている仕事があり、責任のある立場にもなり、廻りから見たら、充実しているように思えたでしょう。確かに思いっきり仕事をして、給料も沢山もらい、海外へ何度も行ったり、中古ですがマンションも買ったりと、今思えば、良い時期だったのかもしれません。

でも、そんな生活をしている時期でさえ、「何か違う」という思いは消えることはありませんでした。
忙しい毎日を乗り越えて、夏休みや冬休みに海外に行っている間でさえ、ふと気が付くと、その事が頭を離れませんでした。精神的に病んでいるかもしれないとさえ思うようになりました。そして、とうとう高収入さえも捨てて、長年勤めた会社を退職して、縛られない自由な身になって考えてみようと思いました。

退職してから一か月後、やはりホテルでの仕事がしたいと思いましたが、フロントはやってみたけど違ったし、ホテルの事務もやってみたけど全然違った。じゃあ何がある?と考えた時、私はホテルの高級感な雰囲気よりも。ホテルの客室や客室がズラーっと並んだ廊下を歩いている時に、不思議な高揚感を感じるんだと、ふと思いました。
じゃあ客室が好きなら客室清掃の仕事はどうだろう。この時初めて、客室清掃の事が気になり始めたんです。
そして、もともと一つの仕事を最初から最後まで一人で仕上げるのが好きな性質ですから、シティホテルよりもビジネスホテルのほうが向いているかもしれないと考えました。

幸いビジネスホテルの客室清掃の仕事の求人は常にありましたから、早速この仕事にトライしてみようと思ったのです。思い立ったら脇目も振らずに突き進んでいく性質は若い頃から変わっていませんから、すぐにビジネスホテル客室清掃デビューとなったわけです。

そして、今までずっと悩んできた「何か」がこの客室清掃で満たされることになったのです。
その後の経過は、ビジネスホテル客室清掃のページに書きましたので、よろしかったら読んでください。