一人で客室を仕上げる充実感


シティホテルや観光ホテルのような大規模なホテルでは、一部屋を数人で清掃します。ベッドメイク専門にやる人、バスルームだけ清掃する人など、その日の持ち場だけを清掃するのです。

しかし、シングルルームがほとんど(もちろんツインルームやダブルルームもある)のビジネスホテルでは、一部屋を一人で清掃します。ベッドメイク、バスルーム、床。部屋が狭いという事も一人で清掃できる理由です。

一部屋20分平均で終わらせなくてはいけないので、大変忙しいし、動きっぱなしで、重労働と言われていますが、一部屋を自分一人で清掃したことの充実感は大きいのです。確かに最初は大変です。でも、一部屋終わるとかなり嬉しいのです。充実感としか表現できないです。

私が初めて働いたビジネスホテルではできなかったのですが、最初に一人で仕上げた客室の写真を撮りたかったのです。でも、二つ目に働いたビジネスホテルでは、それができたので、何枚か写真をと撮っておきました。その一枚が下記の写真です。

二つ目のビジネスホテルで自分が清掃した客室です。
ちょっとベッドにシワがあるのが気になりますかね。


仕事が終わると、何度か同僚たちとコーヒーを飲みに行っていました。
夏場など、アイスコーヒーを一気にチューっと飲んでしまうほど、仕事の後の冷たいコーヒーは美味しいのです。皆は、疲れた〜、辞めたい、きつい〜、と文句の連発でした。あまりの不平不満に耳を塞ぎたくなりましたが、「きついけど、充実感ない?」と皆に聞いてみると、一瞬シーンとしましたが、「あるかも〜。」と一人が答えてくれて、その後、他の人達も「確かにあるある。」と納得してくれました。それ以来、あまり疲れたとか、きついとかいうネガティブな話がなくなりました。でも、やっぱり向いてないと本当に思った人は、結局辞めていきましたが。

確かにみんな充実感を多少なりとも感じているようです。でも、あまりの忙しさに、時には不機嫌になったり、イライラしてしまうのです。そのイライラ感が充実感に勝ってしまうのですが、あとで落ち着いて考えてみると、やはり充実しているのを感じるので、辞めようかどうしようか迷ってしまうようです。
そこからもう少し頑張って続けていくと、イライラ感より充実感が勝ってくるようになり、客室清掃の仕事を長く続けていける様になると思います。
この充実感は、客室清掃を続けていく上で、とても大切な感情です。なかなかほかの仕事では味わう事の出来ない感情だと思うのです。

一つの部屋を納得いくように綺麗に清掃出来た後、忙しいとは思いますが、その客室を写メで撮っておいて、寝る前にしみじみ眺めてください。なんか幸せがこみ上げてきませんか?そうなったら、もうあなたは客室清掃という仕事の虜です。長く続けて更に腕を磨いてください。あなたの幸せのために。