インスペクターの仕事


インスペクターとは、客室清掃後の客室に髪の毛が落ちていないか、ベッドは綺麗にできているかなど客室の細部にわたってチェックする人の事です。
インスペクトとは、調べるとか検査するという意味で、それをする人ですのでインスペクターと呼びます。シティホテルではチェッカーというところもあります。

インスペクターになるには、客室清掃を経験してノルマを達成できた人が望んでなるケースと、インスペクターとして採用されてから2〜3週間くらい研修を受けて客室清掃の事を学んでからインスペクターになります。いきなりインスペクターの仕事をすることはありません。

清掃が終わった後に客室をチェックするわけですから、私が最初に仕事をしたホテル(清掃会社)では、インスペクター自身も5部屋ほどの清掃をしてからインスペクターの仕事にかかっていました。

清掃員が終わった後の仕事ですから、他の清掃員と同じ時間に仕事が終わりません。客室清掃は3時までの勤務時間が多いですが、インスペクターは4時までが勤務時間のところが多いです。しかし、4時までとはいっても、なかにはインスペクターがチェックするのだからと手を抜く清掃員もいるので、残業しなくてはならない日も少なくないでしょう。翌日 宿泊客からクレームがあったら、そのクレームが出た部屋を清掃した人ではなく、その部屋の清掃後をチェックしたインスペクターの責任になるのです。

ベッドを直すにも少し手を加えるだけではなく、最初からベッドを組み直さないといけない場合もあり、とても時間がかかってしまう日もあります。なかには、わざと手を抜いてしまう清掃員の方もいる場合があります。そして、その方を注意すると更に手を抜いてくるなどということがあるので、一切注意しないインスペクターの方もいます。
清掃員に注意をして仕事の質を上げさせることもインスペクターの仕事なのですが、注意したことによって清掃の方との人間関係が複雑になってしまう事を恐れているのです。
そういった意味では、インスペクターの仕事は客室清掃より資質を問われるかもしれません。

しかし、あなたがインスペクターになる前にしっかり客室清掃をしてきたことを見ていた清掃員さんは、あなたに対してそんな手抜きをすることはありません。
ですから、いきなり少しの研修でインスペクターになるより、客室清掃から這い上がってインスペクターになるほうが、その後の人間関係が楽で仕事がやり易いかもしれません。
他のホテル(清掃会社)から来た人がインスペクターになる場合でも、最初しばらくは客室清掃をやり、かなり経験があるというところを見せてからのほうが良いかもしれません。

このようなトラブルをなくすために、ビジネスホテルでは、あえてインスペクターの制度を無くして、客室清掃員自身が自ら清掃後の客室をチェックして、その責任を負わすホテル(清掃会社)もあるようです。

清掃員とインスペクターの関係が難しいと心配することのない職場を築きたいものですね。それよりも、宿泊客のため、ホテルのために部屋を綺麗にする心で毎日清掃をできるようになりましょう。